1ピクセルあたりの情報量で民生用の映像規格を比較してみる

最近は民生用のビデオカメラもハイデフが当たり前になってきたので、オレもそろそろ買い替えたいとは思ってるんだけど、家電量販店やショールームでそうゆうカメラの映像を眺めた限りでは、思ったほどキレイじゃないって印象。なんか、のっぺりとした、嘘くささを感じるってゆうか、いかにも圧縮かけてまっせ、って感じで、テレビがデカイほど醜さが際だってしまう。

ものすごく単純に考えると、ハイデフ (HD) がキレイなのは解像度が高いからであって、1つのピクセルが表現しうる色数はSD (スタンダード・デフィニション、このエントリーでは従来画質の意) と変わらないんじゃないか。だとすると、mixi動画とかYouTubeにアップすることを目的とする場合はそれほどの解像度は必要とはされないわけで、ハイデフで撮ることが必ずしも高画質につながるわけじゃないのではと思った。

で、それぞれの規格の1秒あたりの情報量を1秒あたりのピクセル数で割って、1ピクセルあたりの情報量を比較するとどうなるカナーと思って計算してみた。


計算式:
ビットレートの数値 ÷ 1秒当たりのピクセル
大ざっぱに、1秒あたりのフレーム数は30とする。

DV (25Mbps, 720px × 480px)

  • 25Mbps = (25 × 1,024k) bps = (25 × 1,024 × 1,024) bps = 26,214,400bps
  • 26,214,400 ÷ (720 × 480 × 30) ≒ 2.53

HDV (25Mbps, 1,440px × 1,080px)

  • 25Mbps = (25 × 1,024k) bps = (25 × 1,024 × 1,024) bps = 26,214,400bps
  • 26,214,400 ÷ (1,440 × 1,080 × 30) ≒ 0.56

AVCHD (17Mbps, 1,920px × 1,080px) ← * 一例として

  • 17Mbps = (17 × 1,024k) bps = (17 × 1,024 × 1,024) bps = 17,825,792bps
  • 17,825,792 ÷ (1,920 × 1,080 × 30) ≒ 0.29


あったりまえだけど、解像度が低く、フレームごとに独立したデータを保持するDVが、1ピクセルあたりの情報量では圧勝である。最終出力の解像度が低い場合は、DVで撮った方が情報の純度を保っててキレイな気がなんとなくする。

かと云ってイマドキDVのビデオカメラを買えってことではなくって (売ってないし) 。規格云々以前に、ハイデフの規格が出てきたここ数年での、カメラ自体の性能の向上の方が高画質化へのメリットは遥かに大きいわけで。

じゃあなにが云いたいかってゆうと、HDVのカメラ買って、DV互換モードで撮影するのが最強なんじゃないかと思った。16:9で撮りたければアナモフィックにもできるしね。あ〜、つーか最近はHDVもあんまし売ってないんだっけか。